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心理臨床オフィスまつだ

忙しいパートをもう辞めたい・・・体調まで崩しそう

もう泣きそう 仕事関係の悩み

せっかく勇気を出して働きはじめたパートも、何かの事情で辞めることを決断することもあると思います。

例えば、パートの忙しさが一つの要因になることがあるのではないでしょうか。また、辞める理由の建て前が忙しさということであり、本来は人間関係に起因している可能性が高いように想像しています。

忙しいパートを辞めたい

ニュースなど見ていると、飲食店で人手不足が起きていると報道しています。景気が良くなってきたためか、求人が増え、忙しそうな飲食店を希望する人が少なくなったというような解説を聞きます。

24時間体制で営業している店舗にとって、人員が確保できないことは非常に悩ましい問題です。なんとか確保しようと、時給を上げたりしているわけです。求人広告を見ると、見たこともないような時給で募集をかけているのです。

ですが、人手が足りない中で今まで通りの業務を行うには、個々への負担が大きくなっていくものだと想像がつきます。急なシフトに対応したり、残業が出来たり、二人で行う業務を一人で行ったりと、パートにかかる負担が増大している現場も少なくないのではないでしょうか。立ちいかなくなったためか、営業時間を短縮する飲食店も見かけます。

忙しさの背景

パートが忙しい背景事情はどのようなことが挙げられるのでしょうか。全体像を意識しておくと、今の苦しさの源がどこから来ているのか把握できる可能性があります。

どこも人手不足

参考動画:TBS NEWS

実は、現代社会においては労働者の人手不足が生じています。これはコロナ以前から問題視されており、2010年代にそれを実感したことがあります。

例えば、都内の人口密集地帯のバーガーショップでは、店員のほぼ全員が外国の方でした。介護現場では外国の方にお願いする方向で動きが進みましたが、飲食店においても日本人だけでは人員を確保できなかったということなのではないでしょうか。

外国から来ている方に過剰な負担がかかっていないかと申し訳ないような気持もありました。(非常に丁寧な方たちばかりでした)

その界隈では、特に深夜の求人において、1800円かあるいは2000円程度の時給に達している求人を見た記憶があります。

「忙」という感じを分解すると、心を亡くすと読める

これは金八先生の世界でしょうか。「忙」とは、心を亡くすというところから作られている模様です。昔の人の洞察は深いものです。

その先を想像すると、忙しい現場では、まさに人間関係に様々な軋轢が生じやすくなる可能性があります。

そうはならない、と言いたくもなりますが、大いに一役買っているように思います。ゆったり働いていたときは朗らかだった人も、忙しくなるとイライラし始めるのです。

これがパートに限らず現代社会のあらゆるところに漂っているように感じています。

 

辞める前に一応、調整・検討すること

辞める決断も大事な事です。一応、念のためその前に調整可能な事がないか総点検するのは悪い事ではありません。

収入面の事

パートを辞めると収入がなくなるとい現実があります。パートが家計を支える重要な収入源であれば、辞める時には次のパートに事も視野に入れる必要があるでしょう。もちろんしばらくの間休みをはさめるにこしたことはありません。

逆に、実はパートに出ているがために結構別な経費が出現しているなどという場合もあります。例えば、腰を痛めて湿布代がかさむ、栄養剤を飲むようになった、コーヒーなしには気合が入らない、必ず寄り道をして幾らか使って帰る・・・などなど。これらを考えると、辞めたとしても思ったほどに収入減にならない場合もあるようです。

セルフケア体制を強化する

さらに収入に関連して、もしもっとセルフケアに投資しても良いということであれば、セルフケア体制を強化するのも手です。必ず喫茶店に寄って帰るとか、マッサージに行く日を作るなどがそれにあたります。これにより、7万円の収入に対して月に2万円位使うかもしれません。これでバランスが取れるのであれば良いとする考え方もあります。

実は家事も大変さに拍車をかけていた。勤務時間や日数を調整する

パート中だけど家のこと気になる

※イラスト:パート中での家の事が気になって仕方ない女性

パート自体は、そこそこという場合であっても、家庭内の家事との兼ね合いで忙しさを感じる深さが増大する可能性があります。

家事も完璧にやって、その上パートも頑張るという場合、単純に1(家事)+1(パート)=2(負担の総量)のような負担量ではなく、体感的には1+1=3.5(負担の総量)くらいになってはいないでしょうか。

パート中でも、ずっと家の事が気になったりするものです。

この場合、1(家事)+0.6(パート)=2.0(負担の総量)くらいにすることで収まりがつくかもしれません。もちろん、配偶者が家事をもっと引き受けるという態度があれば解決することでもあります。

責任感が裏目に出てしまう場合は、責任を果たすスタイルを構築する

颯爽と退勤する

これが、多くの人の悩みの種としてあると思います。真面目で責任感の高い方はたくさんいるのだと思っています。

上記のように人で不足の現場では尚更に、責任感を働かせ猛烈な働き方や自己犠牲の精神が躍動することがあります。

その責任感は立派で尊敬されるべきものです。そして倒れて欲しくないものです。

私は、より長期的に責任を果たせるスタイルを構築することをおすすめしたいと考えています。

例えばそれは、自分の利益のために定時に必ず退勤するのではなく、責任を果たすために定時に退勤するのです(余裕を失って辞めることになるという結末を回避する方策として)。

辞めたい

辞めます

どうやっても、どうにもならないこともあります。何よりもお体や生活を大事に考えていただきたいと思います。

パートを辞めるにはどうしたら良いのでしょうか。一般企業に勤める人が辞める場合と同じような手続きを踏む必要はないにしても、やはり勤め先を辞めることは一苦労があると思います。

まず、辞めたいと思った時には、概ねすぐに辞めたいという気持ちが強いと思います。しかし、人手不足の中、急に辞めることを少なくとも歓迎はされないでしょう。

例えば、次の人が決まるまでの間などと説得を受け、ずいぶん先まで働くことになってしまうかもしれません。辞めることが決まってからと職場とはなかなか微妙な雰囲気が漂ってしまう場合さえあります。

もちろん辞めて良いのです。

意思の伝え方

また、退職の意思を伝えることも、実勇気や思い切り、労力のいることで、中には、どのタイミングで言いだそうかと悩んでいる人もいると思います。

パートの辞め方という本はなかなか見かけませんが、会社を退職する際のマニュアル本は数多く出版されています。これらの本の中にはかなり細かく退職時の常識やマナーのようなことが書かれているものです。何かの手がかりが欲しい場合は、こうした書籍の活用も一つの手でしょう。

フルタイム労働で会社を退職するときのような仰々しさは不要です。

ボロボロまで働いてしまった

なかなか辞められず、責任感の強さからボロボロになるまで働きづめてしまった人もあると思います。あるいは、大変な現場から自分だけが逃げるように感じられ、罪悪感に縛られてしまったという人もあるでしょう。

何か自分の人生ではないような感覚さえ覚えた人もいるのではないでしょうか。目の前の仕事と真剣に向かい合っている時は、なかなか自分の疲れに気づく余裕も奪われてしまうものなのでしょう。

パートが怖いと感じる感覚を持っていたならば、その感覚は大事にしていただいて良いもののように思います。また次のタイミングがあるかもしれません。

まとめ

以上、パートの退職にまつわることを概観しました。

もしかすると、無理に働いている方もあるのかもしれません。

その動機が罪悪感からということもあります。このタイミングで、働くことについてもう一度検討するのも一つの手ではあると思います。

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