働く中にも人間関係があり、上司との関係もまた、悩みとなりそうな関係であります。 上司にもいろいろな上司がいますが、直属の上司には、何かと指導を受けたり、仕事上の相談、指示を受ける機会が多いものです。
ほとんど毎日長時間、顔を合わせる環境にある人も多い事でしょう。 年齢からすると、多くの場合、一回りも、二回りも上の人ですから、話をするだけでも、緊張したり委縮してしまうものではないでしょうか。
上司が怖くて、緊張・委縮する職場
時には声が震えることがあるかもしれません。 そして、何かのきっかけで、怒られたあとなどには、続けて指導を受けることがないでしょうか。怒られたあとというものは、挽回しようとか、もっと頑張ろうなどと考えるためか、立て続けにぼろを出してしまうこともまたよくありそうな話です。
しかし、その度に怒られるのでは、益々上司への恐怖感は高まっていくことでしょう。 関係性に緊張が伴うようになっているとでも表現できそうな状況です。 また、バランスを取り戻せたら、いつも通りになっていくことと思いますが、それが難しいと感じている人も多いのではないでしょうか。
異動でもない限りは、解決されないのではないか、異動がなければ、辞めるしかない、くらいにお考えの人もいると思います。
話しかけるタイミングさえ難しく掴めない
話しかける事自体も委縮するものですが、忙しい職場などは特に話しかけるタイミングを得ることさえ難しいと思います。
何かを報告しなければいけない状況であっても、タイミングを待っているうちに上司がどこかにさっさと出かけてしまい翌週に持ちこしてしまうなどがそれにあたるでしょう。
なぜ早く報告しないのだ!などと怒られる結果が待っているかもしれません。
話しかけにくい雰囲気を作っていたのは誰なのか!と言い返したくなるところですが、それは火に油を注ぐというものでしょう。
中には、話しかけにくくて当然だ、などと開き直る上司もいるほどです。
そして、何でも相談しなさいなどと言っておきながら、いざ話しかけると理不尽に激昂するなんてこともあります。
もう、一体どうなっているのかわからなくなっても不思議ではありません。
声が震える、息も詰まる、頭が痛くなることも
緊張状態においては、人間誰しも穏やかではいられないものです。時には声が震えて言いたいことが言えなくなることもあります。また、息苦しく感じることもあるでしょう。
それほどに強烈なプレッシャーがかかっているということになります。
慢性的な緊張から、肩こり、頭痛を覚える方もいることでしょう。
上司の言うとおりにしてもなぜかうまく行かない
もし、何かの仕事に壁を感じている時、上司は、多くの意見を述べてくるでしょう。 もっとこうするべきだと、それまでのやり方を改めさせられるかもしれません。
しかし、どういうわけか、上司が言う通りの方法でやってもうまく行かないもので、指示通りにやった結果、益々窮地に追い込まれた経験をお持ちの人も多いと思います。 この時には、自分のスタイルがすっかり崩されているのではないでしょうか。
いつの間にか自分のスタイルを崩されている
またさらなる悪循環として、同僚に相談をしていろいろな助言をもらったとしても、うまく行かず、さらに混乱を深めることもあるのではないでしょうか。 人間関係を考えるとき、自分の能力面への自信を失くしている人も多いと思います。仕事がうまく行かないのは、能力的なことなのでしょうか。
もしかすると、上司との関係性の延長上の出来事なのかもしれないと感じます。 このようなことをずっと職場で感じ続けていると考えると、そこには巨大なストレスに曝され続けている状況が想像されていきます。 カウンセリングでは、その人のスタイルを取り戻していくことが一つの支援になるのではないかと感じます。
基本的には、そもそも反省などしない方が良いと思っています。
上司に緊張する背景事情
なぜこれほどまでに上司とは部下を緊張させ追い詰めるのでしょう。
その傾向や対策はないのでしょうか。
対上司分のエネルギーを十分に確保する
上司との接触を、一つの業務と見なしておくという考え方があります。
全体の仕事が10だとすれば、3を上司対応というように自分の中で心ずもっておくという意味です。
余力が1の時に、面倒な上司が現れたら、それだけで押しきられてしまう可能性があります。
そして、自分自身が弱っている時だからこそボロが出やすい状況になっているとも考えられます。
いつもだったら理路整然と説明できることでも、睡眠不足が続いているような時には言葉に詰まるものです。
もし大事な話しや会議を開くなら、十分に気力のある日を選ぶ方がましでしょう。
電車だって台風の日には運転を見合わせるものです。
余計な事は言わない
言えば言う程、重箱の隅をつつかれる可能性があります。接触自体を必要最小限にするという方策も一つでしょう。
織田信長と豊臣秀吉の関係においては、信長の怒りになるべく触れないように、秀吉は、外回りの仕事を中心にこなしていたという話があります。一方、明智光秀は近い所で仕事をしていた模様です。
とにかく結果を出せば良いという場合にはなじみそうです。
上司をアセスメントする
どんなタイプの上司なのかを観察することは一助になりそうです。これは上司の成績表をつくるイメージです。
とにかく気分屋なのか、それとも部下の指導に力を注いでいるタイプなのか、又は、さらに上からのプレッシャーに潰されそうで部下にきつく当たるタイプなのか、これらを把握することによって何か対策につながるかもしれません。
あなたのために言っているのよ!は、本当にためになっているのかを検討する
だいたいはためにならずに傷口だけを残す結末になるものです。早々に距離を取った方がましな事もあります。
責任感が高く真剣で真面目な人ほど被害を受けやすい傾向はないか
こんなことを考えている上司もいると思っています。一罰百戒を狙っているのか、生贄を作って全他の不満を解消しようとしている可能性があります。
真面目に向き合った人ほど傷が大きくなってしまいます。
まとめ
こんな教員が昔いたかもしれません。この場合、結果を出し続ければ良いわけですが、そんな景気のいい会社ばかりではありません。無理がある話です。