テレワークは、コロナ登場以前から推進されていましたがこの2年で一気に加速しました。
良くも悪くも、大きな変化を迎えることとなったのです。
テレワーク特有ストレス
職場のストレス対策は年々強化されています。
しかしテレワークという働き方における対策の整備までは多くの企業が追いついてはいなかったはずです。
そのため、特に初期の頃は様々な混乱もあったようです。
2年経過してかなり形にはなってきたかもしれませんが、出勤とは別なストレスもあるのでしょう。
厚生省委託調査のデータもあった
※引用元:図表1-1-2-3 テレワークのデメリットとして感じること(従業員調査)厚生労働省サイト
このデータによると、コミュニケーション面の事がはじめに現れています。職場であれば、いつでも隣にいる同僚に一言ぼそぼそと声をかけられそうなものですが、自宅で別個に仕事をしていると、一度メッセージを送ったり、ZOOMでつないだりと、簡単ではありません。また、最近NHKで見た話によると、ZOOMでのコミュニケーションと対面式の場合とでは、脳の前頭葉部の使い方が異なるということでした。
なんとなく、疎通が悪いなぁ。。。と感じる背景には、生理レベルでの変化も関係しているのかもしれません。
とにかくパソコンが必須
出勤した場合でもパソコンの使用は高頻度ですが、テレワークの場合は概ね必須と言えるでしょう。
このパソコンの連続使用は様々な負担を生んでいます。
職場であれば時々会議や同僚との会話などで休み休みパソコンを使うことが自然とできるかもしれませんが、在宅では真面目な方は特にずっと向かい合ってしまうかもしれません。
目にも肩や腰にも負担が大きそうです。
気が散る
職場は仕事をすることに特化した空間であり、同僚達もそのつもりで集まっています。
しかし家庭内では別々な意識があるものですから、仕事に集中できないことも多いのではないでしょうか。
猫が邪魔する映像が話題になりました。
昨今駅などに見かけるようになった電話BOXのようなブースに出掛けて仕事する方もあるかもしれません。(コロナ以前から存在していた模様です)
夏休みの宿題のようにならないのか
夏休みの宿題など終わったためしがない人も多いものです。だからこそ常時オンラインでモニターをつけていなければいけないのでしょうか。
会社でも上司が近くにいるわけですが、モニター越しに見られているかと思うとまた別な緊張感があります。
余談ですが、子供の勉強部屋がある家ばかりではないように、書斎がある家ばかりではありません。現実はかなりシビアです。
WEB会議
会議には一体どのような違いが生じるでしょうか。
一つには、全員正面向きになる事です。
角度を使って気配を消していた人も、正面で参加せざるを得ません。これは人によってストレスとなりそうです。
会議で一番前に座る人はあまりいないものですが、WEB会議では皆最前線にいるようなものです。
人数が多ければごまかせるでしょう。新たな気配の消し方を見出す必要があります。
運動不足
昨今は、neatダイエットなる方法が流行っています。これは、日常生活の中で自然と体を動かせばそれなりにカロリーを消費していることを活用した方法です。
確かに、出勤すればそれだけでも2キロくらいは歩くことになります。テレワークではそれが0になります。会社にいれば、印刷の度に椅子から立ち上がって部屋の端にあるプリンターまで何度も行き来します。
テレワークではこれらを工夫せねばなりません。
厚生労働省が、テレワークにおけるメンタルヘルス対策の手引きを作成
2022年3月、テレワークにおけるメンタルへルス対策を作成しました。
PDFファイルで、48ページのボリュームです。
この資料によると、令和3年6月時点で、週1回以上のテレワーク・在宅勤務者の割合は、労働者の6割です。
コロナ5類化以降、テレワークが一体どのような道を辿るのか、これはまだわかりません。しかし、これまでのこと考えると、企業側としては、効率的な形を優先するのではないでしょうか。それが必ずしも労働者側の働きやすさとはイコールになりませんので、労働者にとっての「良いとこどり」、ではなく、企業側にとっての「良いとこどり」の形が定着していくという可能性を、考えたくありませんが、ありそうな話です。
※多くの人が経済原則をひしひしと感じたのは、ZOOMの時間制限ではないでしょうか?当初は、何時間でも使い続けられましたが、いつの間にか40分で終了知るようになりました。
幾つかの自分で作るストレス対策
さて、厚生労働省版を参考にしながらも、自分版を作っておくのはどうでしょうか。
逆に、これは快適に仕事を進めるチャンスにすることもできるかもしれません。
仕事部屋を作る
家族やペット、来客のあるような部屋では、仕事に集中することは難しいものです。又、社内情報など部外者の目に触れるべきではない画面などもあることでしょう。別離的に可能ならば、ドア付きの部屋が欲しいものです。
ない場合には、「スペース」ということになります。
その他、下記の調整も重要です。
- 温度や湿度、照明などにもこだわる
- パソコンの高さも重要
- 椅子や机の高さも調整する
たまには場所を変えたい
部屋はあっても自宅には変わりありません。会社が良いというなら、街の中にあるテレワークスペースなどへ出かけるのも気分転換にはなるでしょう。職種によっては、カフェなどでも作業が可能なのかもしれません。
どこか企業では、そもそも自分のデスクという概念がなく、適当にその日その日で場所を決めるとニュースで見たことがあります。
勝手に休憩する
リモートで会社からずっと監視されるような体制下にあるのかもしれませんが、もし自由に働いて良いというなら、「休憩」を工夫するのはどうでしょうか。
労働基準法などはごく最低限の義務であり、本来あの程度の休憩時間では足りないと感じている人がいるのではないでしょうか。
20分や15分などの単位で休憩を挟みたいものです。
誰かと話したい
様々な環境が整っても、同僚と直接顔を合わせることができないのは、人によって違いはあれど、辛い事です。
完全テレワークの場合には、これも大きな課題になるでしょう。
その場合、休憩の活用をもう少し幅を広げ、外出する位の自由を持たせる必要があるのではないでしょうか。
まとめ
テレワークに限ったことではありませんが、いつの間にか腰を痛めていたり、目の疲れを覚えることがあります。
だいたいは長時間のパソコン作業に起因するものです。
これは、毎日のことですから、少しお金をかけてでも対策したいものです。例えば椅子の高さや、モニターとの距離を工夫するだけでも多少の変化はあるでしょう。また、休憩の活用をよく検討したいものです。
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