一体、自分はいつになったら一人前に仕事ができるのだろう?とお考えになる方は少なくはないと思います。
3年ぐらいは、辞めずに頑張ろうと決めている人も多いと思います。
1万時間の経験から得ること
一万時間の業務1万時間の業務経験を積むことは、何をもたらすでしょうか。週5日8時間働いている場合、月間概ね、160時間くらいになります。もちろん休憩時間や、待機時間などを差し引けば、もう少し時間数は減ることになります。
年間では、1920時間です。これはゴールデンウイークや盆暮れ正月を想定しない場合です。このペースで経験を重ねれば、5年と少しで1万時間に達することになります。
純粋な業務だけをカウントするという事であれば、やはり10年くらいの月日が必要でしょうか。
確かに、入社1年目の人と、10年の人では、業務の幅やスピード、奥行きや安定感も大きく異なると思います。
組織内でも、責任あるポジションに移され始める時期でもあります。
苦手な事でも10年くらいつけばなんとかなる?
人には得手不得手がありますが、10年の月日は、確かに、それを越えるくらいの膨大な経験量を持っているかもしれません。
例えば、英語が全く話せない人であっても、英語漬けの環境で仕事をすることになったら、10年後には、どうなっているでしょう。おそらく、なんだかんだで話ができるようになってしまうのではないでしょうか。(苦手なことに、そこまでくらいつくべきかどうかは別として)
確かにこの辺りが、プロとアマチュアの境目なのかもしれません。
例えば、趣味で週末に2時間だけ、英語を習いに出かける人は、10年通っても960時間です。1万時間にはさらに、90年以上の時間が必要になるのです。
感性は経験量や時間と比例しない
しかし、感性については、経験量や時間に必ずしも比例しないと聞いたことがあります。幾らプロやベテランになっても、それはまた別な話という事になります。
感性が生きるような職種では、単に、時間を重ねるだけでは到達できない領域があるのでしょう。これは、上手に勉強するとか経験を効率的に得るという話しとも異なると思います。
良い仕事とは、どういうことなのでしょう。とにかくたくさんのことを成し得て行くという方向性も一つですが、じっくりと質を深めるような在り方も一つの方向性ではないでしょうか。対人援助職などは、この点はよく考えたいところであります。
どちらかというと、活発に動き回るとか、目に見える形での成果を我々は重視しがちですが、人知れず、地味でも良い仕事をしている方はたくさんいるわけです。
まとめ
1万時間という数字の妥当性はわかりません。しかし、なんとなくもっともらしく聞こえます。
1万という数字は途方もなくも感じます。
例えば15時間ではどのくらいの深度になるのか、自分で勝手に基準を設けて良いと思いました。