4月になると新しい土地で学生生活を開始したり、新しい仕事をはじめる人も多い事でしょう。その前に、転居という大きなイベントを経験する人も多くいるはずです。
転居を人生の中で1回か2回位経験する人もいれば、経験しないという人もいることでしょう。また、10回以上、それ以上の転居経験を持っている人もいると思います。
転居は出会いと別れを繰り返す
ある種の職業に就いていると、転居が当然のこととして受け取られている人も多いと思います。例えば、学校の先生は生涯に何度も担当校が変わりますから、引っ越しせざるを得ないことも多いのではないでしょうか。また総合病院などに勤務する医師は、3/31までA病院に勤務し、4/1からB病院に勤務するということもあるのではないでしょうか。
また、ある種の営業職などは、頻繁に引っ越す場合があると聞きます。このように、引っ越しが大きな意味で日常の中に取り込まれているという人たちもいるわけです。慣れるものかどうかわかりませんが、あまりにも転居が多いことに、躊躇いを感じる人がいても不思議ではありません。
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転居がもたらすもの
転居は、少なくとも環境面の変化を生じさせます。まず転居にあたっては、「別れ」があるでしょう。3年程勤務した土地でせっかく仲良くなった人とも、別な土地へ移る関係で、一応の別れを迎えなければなりません。もしかしたら、どうせ別れの日が来るのなら、あまり深い人間関係を築かないでおこうと考える人もいるかもしれません。また、毎回その度に、じっくり別れを惜しむ人もいることでしょう。
そして、次には「各種手続き」があります。転居は非常に細かい書類の提出が伴います。ある程度の事前準備をしておかなければ、短期間のうちに転居することは難しいでしょう。
そして、転居先では全く新しい「出会い」があるわけです。こうした一連のことを、どのように感じるものでしょう。
付き合い
若干触れましたが、出会いと別れを繰り返すような生活ですから、人によっては寂しさばかりを募らせることもあるでしょう。一期一会などという言葉も意味深に感じられてきます。さよならだけが人生なのかと思えてきます。
長い歴史をもつ年賀状など書いていると、かつての人と人の関係ということに思いを巡らせます。もしかしたら、人はこんな風にして、別れということを、収めてきたのかもしれません。
現代社会においては新幹線や飛行機が浸透し、長距離であっても再会が可能になっています。転居が多い人は、出張の度に、昔の仲間と再会しているかもしれません。