子育ては別項でも触れていますが、母との関係の中で、子育てへの考え方の違いがテーマに上ることがあると思います。
母親と子育てで口論になる
「私はこうしたいのだけれど、母は別なやり方をしたいらしいのでいつも口論になるんです・・・」、とこのような経験をお持ちの方は多いと思います。
母は、子供は早いうちにたくさんの人に抱っこしてもらった方がいいと言うけれど・・・
- 産まれたばかりの子供は抵抗力がまだ弱いのだから、あまり多くの人に抱っこしてもらうのは避けた方が良い
- 子供の内に、色々な人に抱っこしてもらうことで、抵抗力を高める機会になる
確かに考えの割れそうな話に見えます。1の方が現代的な考え方に見えますが、それも個人差があるのでしょう。
2の方の話からは、古いエピソードを思い出します。昔、麻疹やら風疹になると、大人たちは、どこか喜んでいた節がありました。つまり、「これで丈夫になった」というような意味だったのでしょう。
ですが、一方的に2の方が真実であるかのような言われ方をしたら、1と考えているお母さん方は自信を失くしてしまうのではないでしょうか。小さい子供にとって、感染を防ぐことは非常に大事なことであることも重要な事実です。
納得いくこと、いかないこと
このような時、このぶつかり合いをどう捉えていったら良いのでしょう。全部お母さんに合わせていたら、自分で子育てをしているという実感を持てなくなってしまうのではないでしょうか。しかし、もっともらしく聞こえることも中にはあると思います。
母との関係に限らず、夫や友人との間でも似たようなことが起きることもあると思います。いつからスマートフォンのようなIT機器に触れさせるのか、叱り方、食べ物などなど、様々な違いがあると思います。
みそ汁一杯の味付けにしても家庭ごとに微妙に異なるわけですから、子育てがより複雑であっても不思議な事ではありません。
自分自身が穏やかでいられること
結論めいたことは出そうにありませんが、子育てに直接多くの時間をかけているその人が、自然に近い状態であることは、子供の心身にとって非常に有益なのではないかと思います。常に、母親の意見に怯えながら、恐る恐る子供と過ごすのでは、不自然な空気が漂いそうであります。
時に、母親が子供と過ごす時間もあると思います。その際は、自分にはない視点で子供の可能性の幅を広げてくれているのだ・・・くらいに眺められたら気持ちとしては楽かもしれません・・・。
娘側もしっかり意見をもっているからこそ喧嘩になる
これを、娘側がしっかり自立している証として見ることもできると思います。
母親の意見だけを採用する娘であれば、まったく喧嘩になるはずがないのです。つまり、この口論は良い意味でかなり意味深なことなのです。