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心理臨床オフィスまつだ

都会で独り働きながらインフルエンザに罹ったら、人生を考えるかもしれない

やばい 仕事関係の悩み

インフルエンザは馴染み深いことではありますが、よくよく考えてみるとライフイベントの性質を備えているように思えます。インフルエンザをきっかけに生き方を考えた人もいるのではないでしょうか。

一人暮らしのインフルエンザは強烈な体験になり、人生を考えることもある

もし、風邪をひいたとしても市販の薬や栄養剤を飲んで出勤や登校することがあるでしょう。時には体調がいまいちのときや風邪をひくようなことがあるものです。ちょっとしたものであれば、帰宅する頃には薬を飲んだことさえも忘れてしまうくらいではないでしょうか。

それは、忙しい日常を送っているということを意味しているとも考えられますが、それほど生き方に触れるほど意識にのぼることではないでしょう。

ところがインフルエンザの場合、まず出勤や登校はできなくなります。もちろん高熱や各種不調のため仕事どころではなくなってしまうのですが、這って職場に辿り着いたとしてもすぐ帰されることになります。(いや・・・、職場から帰されないということもあるでしょう・・・)

インフルエンザと労働者の一人暮らし

インフルエンザにおいて特筆すべきは、独り暮らしとの関係です。

例えば都会に暮らす人がインフルエンザにかかった場合、買い物を自分で出掛けねばなりません。高熱の中の買い物は簡単なことではありません。

そして、テレビなど見ながら過ごせばいいなどと考えると上手くいかないものです。だいたいの場合、気分がすぐれずテレビどころではないでしょう。

また、高熱の場合、病院を考えると思いますが、不慣れな土地ではどこに病院があるのかさえもわからない場合があります。

さらに、病院がわかったとしても、病院まで出かけるにはどのような手段を用いてよいものか迷います。歩ける距離であるのか、電車で移動が必要か、タクシーに乗ってしまうのは運転手さんに申し訳ないのではないか・・・などと迷うところも多いように思います。

インフルエンザの際の心細さ

インフルエンザの薬を飲んでみたものの、本当に熱が下がるのだろうか、また夜中に上がってしまわないだろうか、食べ物は間に合うだろうか、水分が足りないのではないか、変な夢を見た…インフルエンザにかかっている時には、体の不調のみでなくこうした心境も伴う中で過ごしているわけです。

こんな時に実家暮らしにすれば良かったかな…と考えがよぎる人もあるのではないでしょうか。ギリギリの生活をしていた人が、温存することを決意することもあるかもしれません。

これをきっかけに、大きな生活の転換を持つ人だっていると思います。

まとめ

働くことの背景には、常にその人自身の人生があります。人間誰しも風邪もひけば冴えない日があるものです。しかしながら、一度職場に出れば、「それはプライベートなことですから」と自己責任のようなセリフが待っています。

従業員は家族であると言っていた時代もありましたが、現代社会においてはそれも段々と薄れています。出社できるのか?できないならいつになるのか?診断書はもらったのか?などと実務的なやり取りがあるばかりです。

インフルエンザは生き方を考えるような大きなイベントになる可能性を持っていると思います。

関連ページ:ライフイベントとは
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