ご利用案内はこちら
心理臨床オフィスまつだ

自営業の夫婦はストレスが大きいのか?いつも一緒にいられるところは魅力?

一緒に過ごす 夫婦関係の悩み

夫婦共働き世帯は多くなっていますが、この動きとは別に、夫婦共働きを経験している世帯も多数ありました。

自営業では、夫婦に限らず、親族皆で仕事にあたることも珍しくないと思います。

この夫婦の形にはどんな思いが現れるのでしょう。

自営業夫婦のストレスとは

自営業夫婦

それぞれの職場に働きに出る場合に比較すると、圧倒的に、一緒にいる時間は多くなると思います。

職種によるのだとは思いますが、例えば、蕎麦屋や、定食屋やカフェ経営では、開店から閉店までほぼ一緒で、お店が終ったあとも一緒ですから、サラリーマンよりはずっと長い時間一緒です。仮に魚屋であれば、仕入れの関係で、午前中は別行動になるでしょう。

夫婦で自営は憧れの形

結婚する際に、もしかしたら一緒に過ごせる時間を非常に喜ばしく受け止める人もいると思います。

結婚と言えども、外に働きに出てしまえば、案外一緒に過ごせる時間は限られてくるもので、定年までそれが続くのです。

そういう意味では、自営夫婦に憧れのまなざしが向けられることもあるでしょう。

また、仲良さそうに定食屋で働く夫妻を見て、お客さんとして訪れる知人は、うらやましく感じるかもしれません。

自営というと、サラリーマンに比べて、経済的な安定感や保障が不安に感じられることもあるかもしれませんが、それさえも夫婦の力でどうにかしてしまえるような、希望があります。

辛い現実が待ち受けていることも

倒産した店

もちろん、理想とは裏腹に、辛い現実が待ち受けていることもあるでしょう。日本社会において、とりわけ現代社会においては小規模な自営者の立場が非常に小さくなっています。全国的に広がるシャッター街を見たことがあるでしょうか。あれらは夫婦で営むお店が、郊外の大型ショッピングモールの進出により閉業したためでもあります。

経営上の困難

お客さんが思う程やってこなかったり、経費がかさんだり、苦難も多いものです。

これは喧嘩の種にもストレスにもなりそうです。逆に捉えれば、苦楽を共にすることでより絆が深まるなどという事もあるのでしょうか。

保障が薄い

また、自営の場合は、体調を崩してしまうと、大変です。収入を保障するような保険もあるようですが、人手が増えるわけではありません。

近いのに話す時間もない

また、逆に忙しいお店になってしまった場合には、夫婦の距離は近くとも、ほとんど会話する時間もなくなってしまうのではないでしょうか。

傍に入るけれど話す時間がないというのも辛そうな事です。お昼も別々になりそうです。

このような現実がたくさんやってくると、むしろどこかに働きに出たくなるかもしれません。

一方、仲の良い夫婦なら長時間一緒にいても大丈夫なのか?

べたべた夫婦

さて一つ疑問が残るのは、辛い現実やらは別にして、夫婦は長時間一緒にいられるものなのでしょうか。好きで夫婦になった間柄とはいえども、30年もの間、朝から晩まで、ずっと一緒にいて大丈夫なのでしょうか。

もちろん大丈夫!と胸を張って述べる夫婦もあると思いますが、距離が近いために沸きあがる気持ちもありそうです。

サラリーマンの共働きだったら、そういう気持ちは経験しにくいのではないでしょうか。

やはりストレスは多く、厳しいのではないか

概ね、厳しく感じる事になる夫婦が多いのではないでしょうか。

余りに凝縮した関係はお互いの粗が見えやすくなるものでもあります。

お客さんが救いになる

商店であれば、馴染みのお客さんにお茶を出して談笑するような時間もあったりします。

お客さんの中には、緩衝材の役割を取ってくれる方もあるでしょう。

近所の猫や犬もやってくる

たぬきのつがい

※狸の夫婦は仲が良いとされています

突然、動物がやってくることもあります。おそらく、働きに出て自宅を長時間留守にしているから動物に出会わないだけで、自宅で営業している場合には、なんらかの来訪者が来る可能性があります。

彼らは、夫婦の緊張をやはり緩衝してくれる存在です。鳥が巣をつくることもあります。

生贄のパートを雇ってはいけない?

第三者の存在が緩衝材になるからといって、その役割を密かに見込んでパートを雇用するのはいかがなものでしょうか。これはさすがに申し訳ない感じがします・・・が。あまり閉鎖的にするより、出入りがある職場にするという発想は良い良いな気がします。

それぞれに自分の時間、世界を持つこともやはり重要

例えば、書斎や寝室を夫婦それぞれで持っていたらどうでしょうか。大きな家ではないと難しいことですが、自分だけの空間があるというのは何かの際に安息の場所になります。

又、物理的空間だけではなく、自分自身の興味・関心を持つのはどうでしょう。仕事が終ってから出かける場所や会う知人など、全部家庭一色にする必要はありません。

まとめ

個人的には、夫婦で自営業も悪くはないイメージを持っています。しかしそれはあくまで願望やイメージであり、実際にそうなった時には悪戦苦闘することになるのだとも思っています。

月並みな事を並べ立てましたが、それは商売なのか、それとも生き方そのものなのか、このくらいの幅を持たせて検討してよいのではないでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました