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心理臨床オフィスまつだ

自分の世界を邪魔されたくない

好きな世界を想う 気持ちの整理

少し、身勝手な気持ちとお感じになられる方もあるかもしれません。

しかしこういった心情を人は少なからず誰しも持っているのではないでしょうか。

誰にも邪魔されたくない世界があるものです。あって良いのです。

自分の世界は誰にも邪魔されたくないもの

時代は「シェア」とか「拡散」がトレンドのようです。

食料や富はまさにそうされるべきであり、私も異論在りません。

ですが、人に知られたくない歌があっても良いではないかと思うところです。

食料の独り占めはいけませんが、聖域を覆い隠すかのようなことは許されたいものです。

これは、現代人が失ってきた感覚の一つでもあるように感じるところです。

福沢諭吉は迷信を解きましたが、(神社の御神体を石とすり替える)

福沢諭吉の話も聞く人や聞くタイミングによって不遜になりますが、ところで飛躍しすぎて好きな歌にまで合理性を求められるのは窮屈な話でなりません。

恋人だった人との思い出の歌

例えば恋人同士だった頃の思い出の歌などどうでしょう。

例えば、いつも恋人がつま弾いていたその曲が、いつの日か、他の誰かのために弾かれていると思ったらやれきれない気持ちになるでしょう。

この心情は、オフコースの「秋の気配」に登場します。

その他、思い出のレストランに別な恋人を連れて行くような無粋な真似はしたくないものですが、良くあることのようにも思います。

誰も知らない歌だったのに

他にも、自分が応援していたアーティストが一気に有名になった時などはどこか寂しさを伴います。

自分だけ良い歌を知っていたと思ったら、インターネットで散々にその歌が誰かに自慢されていたりするわけです。

また良くあるのは、声の伸びがどうだとか、そこが残念だ、などと他のアーティストとの比較です。順位をつけたがるのはどういうことでしょう。

誰かと共有したい様な、そうでもないような

自分自身が感じた事や好きな曲、それから思い出にせよ、時にそれを誰かと共有したくなる誘惑にかられることがあります。

美しい思い出だったら、自慢さえしたくなることもあるでしょう。

しかし、これもどこかで触れたように余りお勧めはしていません。

台無しにされることがある

人の歌をけなすように笑う女の人台無しにされる可能性も十分にあるからです。

自分の好きな歌手が紅白で歌っていたら、家族や友人も観るものです。

そんな時、どっぷりと一緒に浸かってくれる人は極少です。

真剣に聞いているのに、まわりでは「あの人誰だっけ?」とか「他のチャンネル何やってるの?」などとスマホをいじりながら邪魔をされけなされるのがよくある光景です。

これは多くの人がカラオケ店で近い事を経験しているはずです。誰も他の人の歌など真剣に聞いていないし、聞いていたとして、その歌のメッセージ性など誤解しているのです。

大爆笑してけなす人さえいます。

 

まとめ

秘密を纏った人ってどこか、魅力的に感じる事がないでしょうか。底が知れないというか、もっと知りたくなることもあります。自分の世界があるとは秘密を纏っていることに近い感じもします。

しかし、秘密はつつかれやすいものです。

つつかれてしまうと気持ちは乱され、その整理にまたエネルギーを要します。

秘密を纏うよりは、隠れ蓑の方が自分の世界を守りやすいでしょう。

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