何かを探しにお店に出掛けることがあると思います。
広いお店ではなかなかそれを見つけにくいこともあり、店員さんに尋ねたいところですが皆忙しそうにしています。
忙しそうな店員さんは、申し訳なくて呼び止められない
接客が悪い!と考える方もあるかと思いますが、果たしてそういうことなのでしょうか。
お客さん側としては、当たり前のように出かけますが、店舗側は全員死に物狂いの最中であったりします。
次から次に訪れるお客さん、長蛇の列ができるレジ、商品の補充・・・などなどフル回転状態の店舗というのは忙しい所です。この空間に生じているストレスも大きい事でしょう。
本当にこんなこと聞いて良いのか・・・
こんなときは気軽に、「味付け海苔はどこですか?」などと聞いて良いものか迷います。
そのため、何度も店舗内を回って、味付け海苔を長い時間探す事になり、実は売り切れている事実をずいぶんあとになってから理解することになるのです。
聞いてしまった場合には、場合によってはせかせかとした応答が返ってくるかもしれません。
「ないですねー」などという具合にです。この時、客の心には「そんな一瞬考えただけで探しもせず本当にないのだろうか?適当にあしらわれただけなのでは?」などという思いが生じるかもしれません。場合によってはこの辺りで、怒ってしまうお客さんもいます。
これは丁度、ホテルを深夜に当日問い合わせした際に即答で「申し訳ありません、本日はいっぱいです」とシャットアウトされたときと似ています。
本当は、献立の相談でもしたいくらいの人もいるのではないでしょうか。
余裕がある時間帯に行ってみたら・・・
同じ店舗であっても、日時を変えて訪れると全く別な雰囲気になっていることがあります。
それはつまり、ほとんどお客さんなどおらず笑顔の店員さんがいるのです。
こんな時は、めんどくさそうな質問をしても大丈夫でしょう。
例えば、「節約したいので古米を購入したいのだけど、ああいうのはいつ出てくるのですか?」などと普段からの疑問を聞いてみたりします。
店員さん側も、余裕のある時にはこのような話に興味を持って応対してくれることがあり、むしろユーモアを交えた雑談と化すこともあります。本来の姿とはこちらのことを指すのでしょう。
このように忙しさやストレスは、人を変えてしまうかのようです。
ところでなぜ客がいなかったのか
それは単なる偶然か、そういう時間帯であったというところが事実なのでしょう。
しかしながら、依然の壮絶な混雑状況の店舗を知っている人からすると別な事を想像したくなるでしょう。
つまり、皆忙しそうな店舗に行きたくなくなってしまった結果、という想像です。
これは、あるGWで渋滞に巻き込まれて散々な思いをした人が翌年はどこにも行かないという具合に似ています。
渋滞もそういう人が増えたら解消されてしまうのです。
店員さんに話しかけるための対策として奥の手を考える
さて、どうしても店員さんに聞かなければならないこともあります。
そのような場合には何か手がないのでしょうか。
まずは自信を回復する
もし話しかけられず戸惑っているとしても、それは妥当な判断の賜物ではないでしょうか。
相手の状況を無視してズケズケとやって良いものではありません。話しかけられない人はむしろ非常に高い良識を持った自分であることを再確認して良いと思います。
譲り合いの精神はいったいどこにいってしまったのでしょう。
そして、状況は実際混んでいるため店員さんも対応しきれていない、というのが事実だと思います。目に見えない行列ができていると想像することが出来ます。店員は聖徳太子ではありません。
優先順位もある
個人的には、ご高齢の人には先を譲るくらいの配慮が必要だと思います。これは電車の中で席を譲ることと同じ話です。ご高齢の方にとって、何度も広い店舗を行ったり来たりすることは体力的に困難です。
視界に入って待っている
目の前で、ご高齢の方がしばらく店員さんとお話ししている間、存在をアピールするのはどうでしょうか。声をかけるのではなく、店員さんの方を向いて立っているだけです。
そして順番をちゃんと待っていますよ、ということのアピールになるわけです。
圧力をかけるのではなく、順番を守っているのです。これが節度というものではないでしょうか。
店員さんは時々角度を変えたり、案内で移動するかもしれませんが、そこにもすかさずついて回って視界から外れないようにします。険しい表情で追い立てるようなことはしない人でしょうからむしろニコニコしていたら良いと思います。
前の方の案内が終ったら、次は貴女の番です。
節度のある方はむしろ「お忙しそうですね」、と一言労って差し上げたくなるのではありませんか。
譲っていただく、ご購入いただく関係
物とは、本来お譲りいただくものであり、そしてご購入いただくものです。
この精神は現代社会においては薄れています。
飛躍すれば、店員は対応して当たり前、奉仕して当たり前、金は払ったぞという精神が跋扈してしまうのです。
そんな中、忙しい店員に話しかける事すらためらう方は、非常に尊敬できる態度を持っている方なのだと改めて思います。