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心理臨床オフィスまつだ

私には借金をする権利がある

金の延べ棒 自分自身のこと

不思議な感じのするタイトルになってしまいましたが、人間の自立の過程を考えてみると、このようなタイトルが思い浮かびました。カウンセリングと何か関係あるのか?と疑問に思われるかもしれませんが、これは一つのトピックとして成り立つと思います。

借金をすることはどこか後ろめたいが、権利と見ることはどうか・・・

何かのドラマの一節に、15歳で〇〇が可能になる、18歳では〇〇が可能になり、20歳では、〇〇がなどと、年齢が進むごとに自分だけの意志で実行できる事柄が増えて行く様を述べていました。

あまり意識したこともない人が多いかもしれませんが、例えばアルバイトをはじめられる年齢は幾つでしょう。

飲酒は20歳(18才と勘違いしている人も多いようですが・・・)です。

このように段階的に自分で実行できることが増えることは、自分の世界が広がるイメージを与える面があるのではないでしょうか。

自分だけでは決められない事

しかし、法律上は可能でも自分だけで決めてしまうとひんしゅくを買うことも幾つかはあるでしょう。

例えば、結婚を事後報告にするとあまりよく思われないかもしれません。

結婚は当然の権利なのですが、日本社会では親類などとの兼ね合いがかなり重視されます。

しかし、駆け落ちという言葉もあるくらいで、幾ら親類から反対されたからと言って証人がいれば結婚できないわけではありません。

借金をする権利

借金についてはどうでしょう。年齢的に何歳から可能なのか、わかりません。大学生でもクレジットカードくらいは作れるのでしょうか。奨学金を借りるには、保証人など厳密な手続きを必要とします。

これは身内であればほぼ必ず反対する事柄でしょう。

融資という名目であっても倦厭する人は多いようです。

確かに日本人は、これでもかというくらいに貯金する民族でもありますから、ましてや借金などとなると拒否反応が強くなるのでしょうか。

当然のように借金している人はいる

しかし、例えば何かの事業をはじめる人や、新しく何かを学んでいこうとする人、当面の間の資金繰りに困る人など、様々な背景のもとに暮らしているわけです。

このような場合、手持ちのお金だけでは進展が難しく、どうしてもまとまった資金が必要となる事はあるでしょう。

こういう時は、通常借金をするものです。100万円か、300万円なのか、それはわかりませんが、100万円程度なら車の購入で経験する人がたくさんいます。

しかし、車のローンは許せても、借金は許せないとという考えの方は少なくはないでしょう。

もちろん、借金をしないと決めている在り方は素晴らしい考えですから、それを否定する者でもありません。

責任感と自立の現れ

改めて、人間の自立と絡めて捉えると、別な視点も一つ成り立ちはするでしょう。もしもの時には家族に立て替えるえてもらおうとしたらそれは自立の文脈とは違うものですが、家族に害が及ばないように自分の裁量で借金をして何かを計画するのは、一つのやり方のようにも取れます。

借金をすることで、責任感を養う人ももしかしたらいるかもしれません。

ご利用は計画的になどと小さく書かれた記述を目にすることがあるように、勢いでする借金はいかがなのものでしょう。いずれにしれも十分な検討が必要とされる事柄だと思います。そうでなければ真の自立とは異なるものとなってしまいそうであります。

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