同僚に対して、味方とか敵などと、このような考え方は打算ではないかと、罪悪感を抱きながら、会社内の味方の有無を探している人もあると思います。
大げさなようですが、やはり、会社内での人間関係が辛い事ばかりであったら、そこで過ごす8時間余りは相当な苦痛になると思います。少しでも、気を許せる存在がいるのかいないのか、これは心地よく働くための重要なポイントではないでしょうか。
職場という戦場では、むしろ気を許さない方が良いのでは
しかし、社会人の出会いは、相当に年齢を重ねてからのものです。同じ郷里で幼少期に一緒に過ごした人たちではありません。形式ばった言葉を必要とすることもあるでしょうし、失礼がないように、などと構えている人も多いと思います。
そして、笑顔で接している者同士であっても、背後には何かが渦巻いていることさえありますから、うっかり気を許して、ある上司の愚痴などこぼしてしまうのは、あまり賢明とは言えないでしょう。
誰と誰が親密であるのかわからないのです。目に見えないグループが形成されている可能性もあります。そのため、気さくな相手だと思って話した愚痴がしっかり上司に伝わっているなどということも起こり得ると思います。
こんな状況でうっかりしたことを言えば、立場が危うくなりかねません。
とある新人の素朴な意見が社内中にメール転送
こんなことはありうる話です。
例えば、新人は入ったばかりで社内の事はよくわかりません。そこで、ちょっとだけ先輩から色々聞かれると、そのまま心の内を言ってしまう事があります。実は、その先輩こそが会社への不満を溜めこんでいるのです。先輩は、新人を使って言いたいことを代わりに言わせようと考えたのでした。
後日、A君の述べたことは、先輩によって新人からの意見という事で社内メールで共有されたのでした。
念には念を入れて、誰が味方なのかを知る
もしかしたら、半年、場合によっては1年か、それ以上の時間を必要とすることもあると思います。また、時間の経過とともに関係性が微妙に変化する可能性もあり得ます。
一通りのことが済むまでは、やはり不用意な動きは避けたいものです。
ですが、人間だれしも、いつかは愚痴の一つくらい言いたくなることもまた事実です。
そろそろ大丈夫そうだと、その判断はどうなされたら良いでしょう。相手を選ぶことも重要でしょう。また、社内ではなく、せめて社外にするべきかもしれません。その場合でも、案外誰が聞いているかわからないものでもあります・・・。
誰がどの店を馴染みにしているかなどわかりません。イニシャルトークにするくらいの用心深さを持つのはどうでしょうか。
こんなことばかりを、書き連ねていくと息苦しくなってくるようですが、このくらいの警戒態勢で臨んだ方が、当面の内は安全なのではないでしょうか。
補足
最後に補足的なことになりますが、世のなかには無理に愚痴を言わせようとする人たちがいるように思います。気楽にしてくれようとしているのかわかりませんが、親切に映ることもあります。
本当にこんなことは考えたくありませんが、そこでもうっかり本音を言ってしまうと、後あと尾を引くことになりかねません。皆が愚痴を言っていても便乗しない方が良い時もあるのです。