復職について考える際、復帰後の職場定着が一つの大きなテーマになると思います。なんとか復帰できても、その後も何年もの職業生活は続いていきますから、心地よく働いていけるようなスタイルを取り戻すことも必要とされるのではないでしょうか。
休職にまつわる様々な事
しかしながら、復職をしようとする人の心理を考えてみると、単純なことではないと想像されてきます。
中には、休職を選ばず、退職して職場を変える方もあるでしょう。
復職するときに思う事
まず、忙しい会社であれば、休職そのものが、罪悪感を伴うことになりがちだと思います。自分だけ仕事を休んで静養するなんて同僚たちに申し訳がないと感じることがあるのだと思います。
このようにはじまった休職であれば、休職期間中も、早く復帰せねばという焦りに駆られることがあるのではないでしょうか。
さらには、復職の時期や、復職の方法も、自分の体調や準備よりも、職場の同僚に気を使った形でなされてしまう可能性が出てくると思います。
つまり、本来はもっとゆっくりと段階的に復帰を果たしたいところが、焦燥感や罪悪感から、調子も半ばの状態で復帰を急いでしまうことがあるのではないでしょうか。
この場合、復帰は早めになるかもしれませんが、復帰後の仕事は非常に負担の高いものとなると思います。
休職と復職を繰り返すとき
このように、まだ本調子ではないときに復帰を焦ることで、また体調を崩し再度の休職が必要になることがあるのではないでしょうか。
同僚の事を考えるその気持ちは非常に難しい所です。誰しもがこの点を意識するものだと思います。
万全で戻っても、しばらくして体調を崩す
一方、万全で職場復帰した場合でも、休職を繰り返す可能性があり得ます。
休職期間中は非常によく休むことが叶い、体調が安定してきたので復職をした場合、いつも通りに戻れそうであります。
ところが1年とか人によっては3年や5年くらいのサイクルで休職することになる場合があり得るのではないでしょうか。一体何が起きているのか、これはその人その人で異なる事情があるのだと思います。
例えば、周期的、慢性的なストレス状況や、一度働きに戻ったら休養ができない環境など、様々な要因が関係してくるようです。
かなり細かい話になりますがカウンセリングの中で、このような点をテーマに挙げることは意味深げでもあります。
早く仕事をに戻ろうとしている方にとって、なかなか、そこまで意識を向けられる時間的余裕は案外ないもののようにも感じられます。もしも立ち止まっていただける時間があるならば、これらの点を振り返ることで、自分らしい働き方を深めていくきっかけとしていただける場合も出てくるのではないでしょうか。
参考
別サイトにて、復職にまつわるカウンセリングについてもまとめています。決してカウンセリングが全てではありませんが、一つの選択肢としては挙げられています。