カウンセリングは、必ず決まったペースで行わなければいけないものではありません。無理をするより、カウンセリングの頻度は、その人その人に合ったやり方でご利用いただく形が望ましいのではないでしょうか。
月1回のカウンセリングの使い方はある
確かに、週1回や隔週をご希望されれる方もいらっしゃいます。平均すれば隔週ペースくらいが一番多いかもしれません。
平均的なことを聞くと、それに合わせなければ意味がないとお感じになられるかもしれませんが、ご希望される方が、月1回程度を望まれるならば、それは意味のあることになると考えます。(そのように日常生活とカウンセリングの時間が意味のある構図をなしていくと想像しています。)
それが、カウンセリング料金やスケジュール上の都合で月1回になるという理由であるにしても意味を感じます。むしろ、その場合は、あまり間隔を詰め過ぎない方が良いとさえ感じます。
カウンセリングの時間は、やはり普段の生活の時間とは異なる時間であると思います。
そしてその時間は、予め時間や予定日が決まっているため、非常に凝縮された時間であると感じます。この凝縮が起きるため、カウンセリングは生活の一コマに過ぎずとも、何かの意味を含んでいくのではないでしょうか。
月1回カウンセリングのメリット
一つ思うのは、月1回のカウンセリングでは、ご相談者が直面していることへ、より能動的になる面があるのではないでしょうか。カウンセリングはもともと能動性を大切に考えるものですが、見方によっては、月1回の方がそれを大切にできそうでもあります。
もう一つ別な見方を挙げておくと、月1回という距離感が丁度よいという場合があります。
圧倒的な現実と直面するためには、現実との間合いがカウンセリングを安全に進めるポイントになることがあります。この場合は頻繁なカウンセリングは避けたほうがよいのではないでしょうか。
そもそもカウンセラーは全てを記憶しているのか
月1回について、別な面から考えると、カウンセラーが一月前の話を忘れてしまうのではないか?という、心配を持たれる方もいらっしゃると思います。
カウンセラーは、カウンセリングで語られたすべての内容を記憶しているのでしょうか。
そのようなカウンセラーも中にはいるのだと思います。ですが、中には、そこまで話の内容の一言一句まで、記憶しないというスタイルのカウンセラーもいるのではないでしょうか。
<前回の面接の最後に、実行するとおっしゃっていた、あの件はどうなりましたか?>
こんなことを、冒頭で尋ねるカウンセラーもいれば、無理に蒸し返さないと考えるカウンセラーもいることでしょう。
あまりに、実効の有無を確認されるのも、しんどさを伴う経験になってしまう可能性も時にはあり得るものです。あながち、カウンセラーが記憶していないことは、デメリットと言いきれない部分があります。