日常の出来事がカウンセリングに活かされることはたくさんあります。
これは、かっこよく言えばメタファーの活用です。
メタファーはカウンセリングでどう活用されるのか
ある食堂に入ると、メニューには意外なものがあることに気づかされます。
蕎麦屋にカレーがあるのはよく考えてみたら不思議な事です。
どういう歴史があるのか、それは調べてみない事にはわかりませんが、とにかく蕎麦屋のカレーはおいしいということには変わりありません。
蕎麦屋の店主は、何かカレーのトレーニングを受けていたのでしょうか。
蕎麦屋のカレーは蕎麦の中から生まれた
おそらく、蕎麦屋の店主がカレーを学びに出て一つのメニューにしたということではなく、蕎麦を追及していく過程でカレーも可能になったという方が近いと見ています。
しかもそれは、蕎麦屋風のカレーです。
実際のところ、蕎麦屋のカレーがおいしい秘密は、蕎麦のつゆを活用しているところにあるのではないかと思います。
場合によっては、カレーを専門とする店を凌ぐほどの味わいを持っているものです。
カウンセリングと何が関係あるのか?
今までの自分を否定せずとも良い点にあると見ています。
つまりカレーを作りたい蕎麦屋は、蕎麦屋を辞めてその道に入らずとも、それまでやってきたことを追及して行けばカレーが可能になったわけですから、自分らしさを追求していけば人間の幅は広がりを見せるのではないかという発想をお示しできるのではないでしょうか。
こんな発言は、教育者からよく聞くところです。本当に、幅を広げるところからはじめるのがいいのでしょうか。一つの事に専念した結果幅が広がるというやり方もあるのではないでしょうか?
もちろんこれはメタファーの例え話として、カレーと蕎麦の話を題材にしたメタファーに過ぎませんので、もっともらしいその人にフィットする物語は、カウンセラーとの対話の中で生成されるものではあります。
誤解を招いてしまう事もあるので、丁寧なやり取りが必要
しかし、このようなメタファーは時に劇的な洞察へと展開するものの、時にはちんぷんかんぷんな話として終わります。
カウンセラー側も何を言いたかったのか見失ってしまったら尚更いけません。
丁寧な進め方が求められることをよく承知しています。
逆に、「えいや!」という思い切りも時に必要だったりするもので、決して簡単な事ではないのです。
まとめ
様々な話題がカウンセリングが進展する手がかりとなる事があります。これは確かと言えるでしょう。
「カウンセリングを受ける」というよりは、「カウンセリングセッションに取り組む」という表現が近いように思います。ただこれも言い切れるものではなく、その時々で様々な形を取ります。