昨今、様々な機関でカウンセリングが行われています。
単に、カウンセリングと書かれている案内や〇〇療法、××療法、親子カウンセリング、などとメニューが示されている場合もあります。
これらは、どう理解したらよいのでしょう。
カウンセリグをメニュー提示するかどうかはまちまち
カウンセリングには様々な心理援助の方法が存在します。
- 認知行動療法
- 漸進的筋弛緩法
- フォーカシング
- 箱庭療法
などというようにです。
カウンセリングの中で、各種心理援助の技法を用いるという風に提示する場合には、特にメニュー化はされません。カウンセラーのプロフィールの中で、フォーカシングを学んだというぐらいの提示方法になるでしょう。
逆に、メニュー化する場合には、それぞれに料金が設定されていたり、個別の説明があったりもします。この形式は現代風であるし、わかりやすいとお感じになる方も多いと思います。
敢えてメニュー化しない
敢えてメニュー化を避けているカウンセラーも多く見受けられます。当オフィスもそうです。
仮にその人が認知行動療法を専門的に何年も学んでいたとしても、認知行動療法専門などと名乗らずにカウンセリングを行っているわけです。
どうしても認知行動療法を希望するという方も多いと思いますが、メニュー化していないカウンセラーでも学んでいる可能性は大いにあります。
もし開業のカウンセリングルームの利用を考えている場合には、HPのカウンセラープロフィールやカウンセリングの紹介ページに、研修歴やよって立つ理論背景が記載されているかもしれません。前面には出してはいないけれど、こういう書き方をすることがあります。
どうしての、あの方法を試してみたい、というご希望のある方もいると思います。不明な際には、予約時に問い合わせてみるのも良いでしょう。
技法をどう捉えているか
技法については、長い間の議論が今も尚続いているように見えます。
技術だけで援助できるものではないと考えております。カウンセラーには、それを運用する自らの態度を日々見つめていく必要があるでしょう。
もし優れた技術を持っているカウンセラーであっても、目の前のその人と出会うのは初めての事です。カウンセラーが一方的に決めつけて行くような態度で進めたらどんな体験をなさることになるでしょうか。
同時に、技術の修練・研修も怠って良いものではなく生涯学習が続けられるべきものです。