カウンセラーも、周辺で買い物をしていたり、食事を取っている可能性は十分にあります。
ましてや、組織の中にカウンセリングルームが設置されているような場合には、よりカウンセリング以外の時間に接触する可能性が高まります。
もし、偶然カウンセラーを外で見かけてしまったら、挨拶すべきなのでしょうか?
偶然カウンセラーを見かけても、決して無理に挨拶する必要はない
基本的に、挨拶は必要ありません。目をそらして頂いても結構です。
通常カウンセラーは、プライバシー面のことを気にしています。
もし、ご友人と一緒でいらっしゃったなら、カウンセラーに挨拶することで、カウンセリングに通っているということを、ご友人が感じ取ってしまうかもしれません。
「別に良い」、という人もあると思いますが、カウンセラー側が決められることではありませんので、かなり慎重な態度を取っているはずです。
万が一ご友人が察してしまったら、堂々と適当な説明をしていいと思います。(スポーツジムの受付の人とか、遠い親戚とか)自分自身を守ることが優先されるものです。
カウンセラーが不機嫌になるのではないか?と心配なさる方もあるかも知れませんが、それで不機嫌になるようであれば、その後のカウンセリングは考え直した方が良い位だと思います。
不自然ではないか
不自然な感じはお互いにあると思います。なんとなく微妙な感じで会釈するような形になるかもしれません。
後日のカウンセリングの際に、話題にしていただくのも良いと思います。
場合によっては、生活圏が近いような場合には、面接の中で予め、外で偶然会ってしまった場合のことを話し合っておくのも良いでしょう。
ずっと微妙な感じが続くのも心地よいものではありません。
カウンセリングの時間の特殊性(非日常性)を守る
最後に、もう一つ大事なことは、あまりに日常的な接点が増えてしまうと、カウンセリング自体の特殊性が弱まってしまうことが懸念されます。(非日常性をご参照下さい。)
合わせてもご参照下さい。
なるべく、面接室以外の接触は避けた方が、カウンセリングの時間の純度が増します。ここに、家族や身近な人のカウンセリングが難しいと言われる由縁があります。
カウンセラー側も、この点を曖昧にせず、むしろ説明してご理解いただく態度を持った方が良いのではないでしょうか。カウンセラーが曖昧な態度を取っている時に信頼関係は損なわれてしまいます。
生活圏の中でのカウンセリングは決して不可能なことではありません。
しかし、どうしても気になる場合には、少し遠くの街でカウンセリングルームを探したとしてもそれは大げさな事ではありません。交通費や移動時間の負担が増えてしまいますが、それを差し引いても検討していいことだと思っています。